Shiranami 白波 (BC Ver.)

by DAG FORCE

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6

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about

＜楽曲解説＞

2021年4月現在、俺はニューヨークに住みはじめて6年になる。ここで見る桜は、日本のそれとは何かが違う。

異国だからこそより強く感じる日本的情緒があるのだろう。

季節の折々に自分の中に湧き上がる、どうにも言葉にできない感情を曲にしてみたくなった。

日本では桜の季節は終わり、樹々には青青とした若葉が茂り始めている頃だろう。

ここニューヨークでは、やっとこの曲にピッタリな「白浪」を青空に見仰ぐ季節がやってきた。春の終わりだ。

この曲のサビは、古代の歌人、紀貫之が古今和歌集に寄せた「春の歌」からサンプリングしたもの。元の歌は「さくら花　散りぬる風の　なごりには　水なき空に　波ぞ立ちける」という詩で、春風に吹かれ桜の花びらは散ってしまった。しかし、ふと見上げると、空にはまるで波のように花びらが舞っている。水などあるはずのない空に。といった情景を描いている。

桜の花びらが象徴する、季節や時間の移ろいで行く美しさや儚さを表した詩に感銘を受けた。COVIDの影響で帰国することも出来ず、遠く離れた故郷の春や仲間や家族との思い出、それに今自分が置かれたこのNYでの状況、ありのままの今を想い綴って作った曲だ。

時は止まることなく、季節は移ろいでゆく。
楽しいことも、苦しいことも、悲しいことも、時とともに流れ去る。

儚いからこそ美しく、美しいからこそ尊い。

2020年、深く感じたその感覚を、音楽に残したいという気持ちでこの歌を作りました。

聴いてくれてありがとう。
今後もこうして、なるべくフレッシュなままにリリース出来る場としてBandcampを活用していきたいと思っています。
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lyrics

<<楽曲歌詞>>

Hook :
さくらちりぬる風のなごりには水なき空に浪ぞたちける

Verse 1 :
ふと見上げた空には雲ひとつなく
このBlue Sky 横切って行く飛行機を見てる
おれ生まれたあの街から離れて遠く
この異国の街　別の価値ここニューヨーク
いたずらなアルゴリズムに思い出す
悠久の記憶いまなぜ？溢れ出す
此処には無い吉野でも胸花咲かす
こみ上げる Fake memory 涙を流す
花は咲きそして散るからエスティティック
身を結び冬またぎ芽を出すマジェスティック
恋に落ち時が経ち色褪せたとしても消えない愛はプラスティック
足りないものばっか追い求め　下ばっかむいてたって何もねえ
上むいて歩くだけ Like a Sakamoto Kyu
うつろいでく後味がJapanese Blues

Hook :
さくらちりぬる風のなごりには水なき空に浪ぞたちける

Verse 2 :
Yo, ライジングサンの国から来た外人さん
日々空振り三振さ初めて知る大変さないアンサー
Money money money Chaser また誰かのせいさ
こりゃ利己主義当然さって気づきゃまさかおれがヘイター？
ただただ日々過ぎていたただ疲れていた
置き忘れたReason ほら窓の外にNewSeason
いま耳元なるBeats また書き出すこのリリックス
喜びが、あふれでたふと涙、あふれてた
長いようで短いなスヌーズするタイマー
そっと火を灯すライターいま一息つきLaid back
聳えるビル狭間あるはずないあの桜
見上げたこの夜空なぁまた会う日までな Later

Hook :
さくらちりぬる風のなごりには水なき空に浪ぞたちける